ネルソンさん 二

そのネルソン提督のご子息は、身長はそんなに高くありませんでいした。170あるかないかで、痩せてはいなく、がっちりとした体型でした。髪はショートでした。笑顔でしたね。23歳くらい。よく覚えています。
彼の滞在期間は教育実習生ですから二週間くらいでした。
彼は、ある英語の時間に、ネルソン提督の話から始めて自分のことを話しだしました。
そして、自分はクリスチャンである、ということをはっきりと話始めたのです。
その時、その授業を担当している日本人の先生が通訳していました。
そしたら、3分ぐらい二人でもめ始めたのです。
宗教の話はだめだと日本人の先生は言いました。
彼は残念そうにしていました。
しかし、許される範囲で通訳してもらい話はじめました。
「私は、イエス・キリストを皆さんに伝えに来たのです。それが日本に来た目的です。
 みなさんに伝えられないのが本当に残念です。しかし、私は皆さんの祝福を心から祈っています。
皆さんが将来、イエス・キリストを信じることができますように・・・」
ネルソンさんはそんなことを3分ぐらい話しました。
私たちはその時中学1年で、外国人が話してくれるだけで嬉しかったような雰囲気がありました。そして拍手しました。
授業終了後、教室の外でまた二人が立ち止まって話し合っていました。
日本人先生が注意していたようにも見えました。
私はその光景をじっと見ていました。
いまもよく覚えているのです。
・・・あらから、数年後私はクリスチャンになりました。
その後、はっとこの出来事を思い出したのです。
ネルソンさんに本当に感謝します。
神様がお遣わしになった方でした。
まさかあの時、話していた学生がクリスチャンになるなんて考えられないことだと思います。
彼の主への献身、勇気は確かに実を結びました。

いつかネルソンさんに会える時が来るか。彼はあの教育実習の出来事をおそらく忘れていないだろうと思います。
もし会えたら感謝したいです。

主は素晴らしいお方!!
私たちの祈りと御言葉の種はどこで芽がでるか分からない。
主よ、今日もお働きください。

ところで、信じたことのない方を、どうして呼び求められよう。聞いたことのない方を、どうして信じられよう。また、宣べ伝える人がなければ、どうして聞くことができよう。遣わされないで、どうして宣べ伝えることができよう。「良い知らせを伝える者の足は、なんと美しいことか」と書いてあるとおりです。ローマの信徒への手紙10:14〜15